千代田区は都心3区、および都心5区に属します。
徳川家康が江戸に入城した時、秋葉原周辺は低湿地帯、日比谷は日比谷入江として海、現在の日本橋、銀座、新橋周辺は江戸前島と呼ばれ半島になっていました。その先は中央区になるのでここでは詳しく触れませんが、八重洲の先から海だったようです。 入城以降、神田山の土を使って日比谷入江を埋め立てたため、今でもその周辺は地盤が弱いと考えられています。
現在の地勢上述の神田山、飯田橋周辺は高台となっており、日比谷、丸の内は埋め立て地なので標高が低いです。災害については、堤防や地域 の価値(東京都内、特に中心地)を考慮すると、洪水になる危険性はかなり低く見積もって良いと思います。
直近の浸水として、2004年 台風22号、2005年 台風14号、2008年 集中豪雨 の図です。神田神保町、飯田橋2・3周辺で浸水が発生しています。調査した限り神田川の氾濫ではなさそうです。恐らく下水道からあふれてきたのだと思われます。
洪水ハザードマップ
荒川が氾濫した場合のハザードマップを参考にしてみると、神田、丸の内、有楽町、大手町で氾濫が予想されます。
1-3m 程度の浸水が予想される地域神田相生町、神田淡路町、神田和泉町、神田岩本町、神田鍛冶町、神田北乗物町、神田紺屋町、神田佐久間河岸、神田佐久間町、神田多町2、神田富山町、神田西福田町、神田練塀町、神田花岡町、神田東紺屋町、神田東松下町、神田平河町、神田松永町、神田美倉町、外神田1・3・4・5
30cm-1m 程度の浸水が予想される地域大手町、外神田2、鍛冶町、神田須田町、内神田2・3、丸の内、有楽町
関東地震による被害の分布を抜粋したものです。以下の地震ハザードマップと違い、神田猿楽町周辺が激しく揺れたようです。他は概ね順当でしょうか。
地震ハザードマップ過去に埋め立て地だった東側は、液状化現象が起こる可能性があります。上記の河川と重複するところが多いですが、飯田橋、霞が関周辺も入ってきます。霞が関周辺の不動産は表に出ないと思うので、このサイトではあまり関係ありませんね。
大地震の際に液状化が起こる可能性のある地域
飯田橋2・3、内幸町、大手町、内神田、鍛冶町、霞が関、神田相生町、神田淡路町、神田和泉町、神田岩本町、神田鍛冶町、神田北乗物町、神田紺屋町、神田佐久間河岸、神田佐久間町、神田須田町、神田多町2、神田富山町、神田錦町2・3、神田西福田町、神田練塀町、神田花岡町、神田東紺屋町、神田平河町、神田松永町、神田美倉町、九段南1、外神田、丸の内、有楽町